コラージュ療法

心理療法・カウンセリングの方法

 コラージュ療法とは、写真などを貼り付けるというコラージュ技法を通して行われるカウンセリングや心理療法の方法です。

 雑誌やパンフレットなどから絵や写真、文字などを好きなように切り抜いて、画用紙に好きなように貼り付けて作品を作成します。

解説

 コラージュ療法では、上手に作ることや、素晴らしい作品を作ることが大切ではありません。今の自分自身やの今の自分の心にぴったりするように、作品を作っていくことが大切です。ぴったりするような作品を作っていくというプロセスが、カウンセリングの効果につながっていきます。

 また、雑誌から写真を切り抜いたり、画用紙に貼り付けたりという制作のプロセスも、楽しく感じる方が多いようです。コラージュの制作を通して、心がすっきりするような感覚を味わう方も多いと思います。

コラージュ療法はアートセラピーの一種です。

 ところで、コラージュ療法は、コラージュという現代絵画の技法をカウンセリングや心理療法に活用した方法です。一般に、コラージュとは、様々な素材(写真、絵画、新聞、植物片、立体物など)を組み合わせ(主に)平面に貼り付けること、または、その方法で制作された作品のことを言います。そういう意味で、コラージュ療法はアートセラピーの一種なのです。芸術的表現技法は、言葉よりも心の深い部分とつながっていることが多いので、アートセラピーはカウンセリングや心理療法の一つの方法として効果が期待できるのです。

 コラージュ療法は、写真などを貼り付けるという方法で行いますので、絵の上手下手、得意不得意とは全く関係がありません。そのため、作品が出来上がった時に、自分の作品の出来栄えにがっかりしたりすることはほとんどありません。自分なりに気に入った作品が完成することが多いようです。

対象となる年齢

中学生ぐらいから成人、高齢者まで

対象となる悩み、問題、症状

対象となる悩みや症状は幅広く、特に限定はありません。ただし、統合失調症などの精神科的な支援を必要とする疾患の場合には心理的な負担となる可能性があります。

参考ページ

コラージュ療法-お勧めのアートセラピー

この記事の作成

子育てカウンセリング・リソースポート

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